前立腺がん

前立腺がんは男性のがんで、医療費は健康保険適用の場合が大半です。とはいえ大きな負担となるため、がん保険の利用も必要となる可能性も。前立腺がんの医療費や保険に加入する際のポイントについて紹介します。

前立腺がんの医療費

前立腺がん

前立腺がんの治療法には手術の他にホルモン療法などがあります。それぞれの治療法にかかる医療費について紹介します。

放射線療法(IMRT)の医療費

通常の放射線治療は健康保険適用、高精度放射線治療(IMRT)に関しては、骨転移などがなければ保険適用で行えます。高精度放射線治療の費用は、全額負担で約150万円、3割負担で約45万円です。高額療養費制度を使えば、1カ月あたりの治療費をさらに抑えられます。自由診療になる場合には、治療費の平均は200万円程度です。

重粒子線治療の費用

粒子線治療には、重粒子線、陽子線があります。標準治療はX線ですが、健康保険適用範囲が増えたことで、 限局性及び局所進行性前立腺がんは健康保険適用、高額療養費制度も利用可能になりました。治療費用は10割負担で160万円です。

ホルモン剤併用の医療費

ホルモン剤を併用することで放射線治療の成績が向上すると言われています。3カ月ごとの通院治療で、費用は一回あたり50,000円ほどです。

前立腺全摘除術

前立腺全摘除術は前立腺と精嚢腺を摘出し、摘出後膀胱と尿道をつなぐ手術です。費用は方法によって異なり、入院10日前後で30~50万円となっています。

前立腺がんのリスクに備えるための保険はどう選ぶべき?

放射線治療に対応している保険

前立腺がんの治療方法のひとつが放射線治療です。前立腺がんのリスクに備えるためには放射線治療に対応している保険を選ぶのがおすすめです。費用面での不安を抱えることなく前立腺がんの治療を受けられます。

放射線治療に対応している保険のチェックポイントは、保険金の支払いに限度期間があるかどうかです。保険会社によっては、放射線治療で保険金を受け取れるのが60日間に1回だけと定められています。一度放射線治療を受けた日から60日以内に次の放射線治療を受ける場合、保険金が1回しか支払われません。

保障内容に血液照射を含まない保険も多いです。放射線治療といっても、具体的な施術法はいくつかあります。保険会社が保障していないことが多いのが血液照射です。放射線治療を受ける前に、自分が受ける治療方法が保障の対象なのかをチェックするのが良いでしょう。

手術給付金など手術でも安心できる保険

前立腺がんの治療のために、外科手術を行うこともあります。前立腺を摘出する手術です。前立腺がんの保険を選ぶ際には、手術給付金の有無も確認できます。

手術給付金は一般的に5~40万円に設定されていることがほとんど。入院日数が10日くらいで手術を受けた場合、支払う費用は30~50万円です。保険料とのバランスを考えて選択できるでしょう。

手術給付金について考える場合、再発や転移に対応しているかもチェックします。保険の保障内容によっては、再発や転移の場合は保障していないこともあるからです。がんが再発したり転移したりすると、大きなショックを受けます。保険金が支払われない場合、経済的にも苦しむことになるでしょう。

診断給付金が充実している保険

診断給付金はがんと診断されたら受け取ることができます。使い道が指定されていない給付金で、自由に使えるのが特徴です。

入院に対する保障の場合、最低入院日数が決められている場合もあります。入院日数が短くて給付金を受けられなくても、診断給付金があれば支払いをカバーできるでしょう。がんの治療を受けるうえで心強い保障と言えます。

中には、診断給付金を生活費に当てる人も。がんの検査や治療のために仕事を休まなければならなくなるかもしれません。手術や放射線の治療を受けたあと、しばらくは職場に復帰できないこともあります。そのような場合でも、診断給付金で一定額を受け取っていれば安心です。少なくなった収入を補うことができます。

診断給付金も保険の内容によって金額が異なります。50万円、100万円に設定することも可能です。給付金の額を300万円としている保険もあります。がんのリスクを考えて金額を設定しましょう。

前立腺がんの保険が支払われないケースとは?

前立腺がんは基本的にがん保険の対象となりますが、ケースによっては前立腺がんでも支払われないことがあります。がん発見のタイミングが大きく関係しますが、保険契約の時期も関係があるので加入のタイミングにも注意が必要です。

上皮内新生物であった場合

上皮内新生物は多くのがん保険でカバーされておらず、支払い対象になっている場合でも減額されることがあります。

初期のがんだった場合

初期のがんは、古いがん保険の場合保証の対象になっていないことがあります。ただし、治療費の負担も重くならない傾向なので、一般的な医療保険で賄えることも多いです。

保険の加入直後だと支払われない

がん保険には、契約から3カ月の支払い猶予期間があります。これは、保険の契約前にがんになっていた場合を想定しているためです。がんは自覚症状がないこともあるので、がんであることを知らずに契約してしまうこともあり、加入者の公平性を保つためにも必要なルールとなっています。

結論

前立腺がんの治療の多くは保険適用内ですが、高額な医療費がかかることもあります。そんなときに役立つがん保険ですが、条件によっては保険金が受け取れない場合もあるので、注意が必要です。がん保険加入中の人も、これから加入する人も、いざという時のためにあらかじめ確認しておきましょう。