がん保険の必要性

がん保険は本当に必要なのでしょうか?ここでは、がんになるリスクや生涯でがんになるリスク、がん保険によって得られるメリットから、がん保険の必要性について掘り下げていきます。

がん保険に加入している人は多い

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公益財団法人「生命保険文化センター」が3年毎に集計しているがん保険・がん特約の加入率によると、世帯で60.7%、世帯主53.4%、配偶者が40.2%と、多くの人ががん保険に加入していることが分かります。これほど多くの方が加入している理由は、がんという病気の怖さや治療の難しさが認識されているということでしょう。

また、医療の進歩にともなって手術や治療が進歩し、短期間で効果的に治療できる時代になってきているのも背景にあるかもしれません。

情報参照元:公益財団法人生命保険文化センター「平成27年度 生命保険に関する全国実態調査」
(https://www.jili.or.jp/press/2015/pdf/h27_zenkoku.pdf)

がんになるリスク

日本人が生涯でがんにかかる確率は男性で63%、女性で48%と、およそ2人に1人の確率でがんになるという統計が出ています。さらに、50歳までにがんになる人は男性で50人に1人、女性は20人に1人、60歳では男性13人に1人、女性や約10人に1人ががんにかかるとされており、年齢が高くなるにつれてがんになるリスクが高まります。

一方で、がんは罹患する部位によって、命にかかわるものとすぐには命を脅かす心配のないものがあります。乳がんや前立腺がん、甲状腺がんなどは、5年生存率が9割以上です。早期に発見して治療すれば恐ろしい病気ではないので、「もし自分ががんになって治療を受けることになったら…」という場合に備えてがん保険に加入する方が多いのではと考えられます。

情報参照元:国立がん研究センター がん情報サービス「最新がん統計」
(https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html)

公的保険だけではカバーできない

国民が安心して暮らせるように運用されてきた日本の公的保険制度。上限額以上の支払いをしなくて済む「高額医療費制度」を利用すれば、民間の保険までは必要ないと考える方もいるかもしれません。しかし、景気によって徴収額が大きく変化する日本の保険制度が「いつまで続くか分からない」という見方もあります。日本の公的保険財政がひっ迫している今、国民の保険料負担や保障内容が、いつどこで制度を変更されるかが不透明で不安と考える方も少なくないでしょう。

また、公的保険による高度医療制度では、多くの世帯で上限額が8万円。この制度を利用したとしても、がんの治療や手術を受けている間、毎月8万円を支出し続けるのは家計にとって大きな負担になります。さらに、もし入院が長引けば、差額ベッド費用に加えて入院中の収入減少など、公的保険では保障されない支出や問題も増えていくことになるのです。このように公的保険ではカバーできない問題を取り除くために、がん保険の加入によって備えておく方が多いと考えられます。

医療保険だと対応できないことも

医療保険に入っているから、がん保険は特に必要ないのでは?と考える方もいます。一般的に、医療保険はがんを含む病気やケガ全般をカバーする保障のため、一見すると保障内容で似ているかもしれません。しかし、それぞれで別の役割や特性を持っています。

医療保険の保障内容は、入院や手術に重きを置いたもの。万が一病気で入院してしまったときに給付金を受け取れるようになっています。一方で、近年のがん治療では入院日数が短縮化してきています。入院よりも、通院で治療を行うことが多くなってきているのです。そのため、入院給付金がメインの医療保険に加入していても、がんになった際に多くの給付金を受け取れない可能性があります。

「医療保険だけで十分」と考えていた方も、これを機に医療保険について見直して、がんに備えておくのはいかがでしょうか。医療保険のなかには、「がん特約」というオプションをつけられる商品もあります。がんと診断されたときに給付金が受けられる、通院保障が受けられる特約に加入するなど、医療保険に付帯する特約を一度確認してみてください。

がん専用の保険で受けられるもの

多くのニーズから、がん専用の保険は進化を続けています。がんと診断されたらもらえる診断給付金のほか、最近では、抗がん剤やホルモン剤、放射線などの治療をすると給付金を受け取れる商品もあります。また、診断されたがんのステージによって給付される金額が変わる商品も増えてきました。

さまざまな給付金

診断給付金

医師から「がん」と診断されたときに受け取れる一時金です。診断給付金は1回のみ受け取れるものと、複数回もらえるタイプがあります。

入院給付金

がんで入院したとき、入院した日数に応じてもらえる給付金です。がん保険の入院給付金の場合、1入院あたりの支払日数の制限がありません。長期的に入院が必要になってしまった場合も、入院した日数分の給付金が受け取れます。

手術給付金

がん治療のために手術を受けたときにもらえるのが手術給付金です。手術の種類によって給付金額が設定されています。

さまざまな特約

先進医療特約

公的な医療保険制度が適用されない先進医療を受ける場合、自己負担額と同額の給付金がもらえます。先進医療の保障は、特約ではなく主契約に含まれている商品もあります。

女性特約

乳がんや子宮がんなど、女性特有のがんにかかってしまったときに受けられる保障です。所定の手術を受けた場合に一時金や給付金がもらえます。

自由診療特約

保険会社によって異なりますが、がん保険の特約のなかには、自由診療による治療を保障してくれるものもあります。免疫療法や温熱療法、漢方など、効果的と言われながらも保険適用にはならない治療法も多くあるのです。「がんを治すためにあらゆる治療を試したい」と思ったとき、安心して治療を受けられるようになります。

まとめ

公的保険や医療保険だけでは足りないところを補っておきたい、がんになったときにお金の心配をしたくないという考えがあれば、加入を検討したほうが良いでしょう。

がん保険へ加入するかは「がんになるかもしれない」という、この先の「見えない不安」に対する万が一の備えです。迷っている方は、今一度自分が入っている保険や検討している保険の保障内容・特約を確認し、貯蓄や収支状況と照らし合わせながら、家計に無理のない範囲で考えてみてはいかがでしょうか。