肺がん

肺がんは、初期であれば5年生存率も高いと言われていますが、早期発見が難しく、治療が大変になることもあります。治療が長引けば費用も増えてくるため、お金の工面もがん治療の大きな問題です。そんなときの備えのために、肺がんの医療費や保険に加入する際のポイントについて紹介します。

肺がんの種類

肺

肺がんにはその85%を占める非小細胞肺がんと小細胞肺がんがあります。それぞれに進行の仕方や頻度が違います。

非小細胞肺がん

非小細胞がんは、腺がんと扁平上皮がん、大細胞がんに分かれています。

腺がん

腺がんは肺の末梢に発生しやすいがんです。肺がんのなかでも最も多い種類であり、増加傾向にあります。早期には症状が出にくいがんです。

扁平上皮がん

扁平上皮がんは、肺の中心に発生しやすく、腺がんに次いで多い肺がんの種類です。タバコが関係しています。

大細胞がん

頻度は少ないがんですが、診断されたときには大きいがんになっていることが多くなります。

小細胞肺がん

比較的増殖が速く、進行しやすいがんです。発見時には、ほかの臓器やリンパ節に転移していることも多く、かなりの早期発見でないと手術できません。

肺がんの治療方法とかかる費用

肺がんの治療法と費用は、非小細胞肺がんと小細胞肺がんで異なります。それぞれの治療法や費用についてみてみましょう。

非小細胞肺がん

早期発見で、~Ⅱ期であれば外科的治療が第一選択になります。

胸腔鏡手術

10日間の入院費を含めて、手術費用は総額165万円が目安です。通常の開胸手術であれば胸腔鏡の技術料が加算されないため、やや安くなります。それに加えて定期通院費用として約15万円かかります。一般世帯の自己負担額は1年目には12万円ほど、さらに2年目の自己負担は5万円、3年目以降は2万円です。

重粒子線治療

重粒子線治療は先端医療で、入院費込みで363万円と高額なうえに治療自体は公的保険の適用外です。そのため、1年目の自己負担の支払いは329万円、2年目は通院費年額5万円となります。

肺葉切除術と術後再発予防抗がん剤治療

切除後に再発予防の治療を行うこともあります。切除には入院費込みで155万円、抗がん剤治療費は104万円、さらに定期通院に7万円程度かかります。ただし、公的保険の高額療養費制度によって全額で31万円に抑えることが可能です。

小細胞肺がん

手術以外の方法が選択されます。

化学放射線療法

放射線治療と抗がん剤治療を入院で行います。さらにその後1週間程度の入院で抗がん剤治療を行います。また、脳への転移を予防するために脳へ放射線照射を行うこともあります。入院込みの初回治療で92万円、その後の抗がん剤治療で68万円、さらに脳への放射線照射で18万円かかりますが、高額療養費制度によって自己負担は約39万円です。

抗がん剤治療

進行肺がんの場合には抗がん剤治療を行います。個々の体形によって抗がん剤の量が変わるため、治療費も個々に違います。

保険の適用によって負担額は軽減できる

肺がんの治療費は健康保険を利用できるため、3割負担に、さらに高額な費用がかかっても高額療養費制度によって自己負担額は押さえられます。とはいえ、がん治療は長くなりやすく、治療が長く続けば金銭的負担も大きくなるものです。

そんなときに負担の軽減に役立つのががん保険です。通院の交通費などもカバーできて、お金の心配をせずに治療に専念できます。

結論

肺がんは種類や進行によって治療方法が変わります。そのため、治療法や進行度合いによっては医療費が高くなり、負担が大きくなることもあるようです。そんなときにはがん保険がある程度負担軽減に役立ちます。