乳がん

乳がんは、女性のがんであり、若い頃から注意が必要なものです。がん保険は乳がんの治療の助けにもなりますが、どのように生かせるか、乳がんの医療費や保険に加入する際のポイントについて紹介します。

増加傾向にある乳がんの傾向とは

マンモグラフィー

日本人女性の乳がん罹患率は、欧米と比較すると少ないと言われてきましたが、近年では日本人の乳がん罹患率も増加傾向にあります。国立がん研究センターでの2010年の調査では12人に1人の女性が生涯に乳がんと診断されているほどです。

また、乳がんは日本で増えているだけでなく、様々な世代でリスクがある点も重視しなければいけません。乳がんは他のがんと違って高齢の人ばかりではなく、20代、30代から注意が必要ながんです。罹患割合としては、30代から増加し、40代後半~50代前半がピークとなります。

そのため若いうちから乳がん検診が大切です。検診で早期発見さえすれば命を救える可能性は高まります。特に血縁女性に乳がんの人がいる場合には20代からの検診がおすすめです。

乳がんの治療方法とかかる費用

もしも乳がんと診断されたら、いくつかの治療方法があります。基本的には切除手術となりますが、できるだけ範囲を小さくして、乳房を温存することを目指します。

乳房温存手術+再発予防抗がん剤・放射線、ホルモン療法(トラスツズマブ未使用)

早期がんでは、手術に加えて抗がん剤、放射線、ホルモン療法を行います。 HER2が陽性の場合に検討される抗がん剤「トラスツズマブ」を使わない場合です。温存手術の入院費込みの金額目安は68万円、放射線治療に33万円です。ホルモン療法は効果が期待できる場合のみ行います。抗がん剤費用は98万円です。年間の自己負担は、総額53万円となります。

乳房温存手術+再発予防抗がん剤・放射線、ホルモン療法(トラスツズマブ使用時)

抗がん剤「トラスツズマブ」を使ったケースです。入院手術、放射線は変わらず、抗がん剤費用だけが236万円(1年目)153万円(2年目)となります。ただし、高額療養費制度を利用することで、最終的な自己負担は64万円まで押さえられます。

乳房切除術(全摘手術)+乳房再建

早期がんでもしこりが4~5センチ以上、2つ以上ある場合などでは全摘手術を行います。インプラントによる乳房再建は2013年から保険適用となっており、高額療養費制度も使えます。

手術前薬物療法+手術+再発予防抗がん剤・放射線、ホルモン療法

やや進行した乳がんには、手術前に抗がん剤を使い、がんを小さくしてから手術し、再発予防に術後にも抗がん剤を使うことがあります。手術前抗がん剤治療は166万円かかりますが、1年間の自己負担は61万円まで押さえられます。

抗がん剤治療

進行乳がんには抗がん剤治療を行います。抗がん剤の種類や組み合わせ、使用量によって費用は異なります。

乳がんの治療費は保険によって負担を軽減が可能

乳がんは早期発見で命を守れるがんですが、治療には多額の費用がかかります。高額療養費制度も使えますが、それでも長引く治療や公的保険の使えない費用が家計を逼迫することが多いものです。

費用負担の重さで最適な治療を選べないことがないように、必要なのは備えとしてのがん保険です。がん保険であれば、乳がんになった際にも治療にかかるさまざまな費用をカバーしてもらえて、安心して治療に専念できます。

結論

乳がんの医療費は、治療法や進行度合いによって大きく変動します。公的な支援もありますが、それでも負担が大きくなることもあります。そんな場合には、がん保険がある程度負担軽減してくれて、もっと治療が受けやすくなるでしょう。