がん保険の定期型と終身型の違いとは

ここでは、定期型のがん保険と終身型のがん保険の違いを解説しています。それぞれのメリットを確認し、ご自身にふさわしいタイプのがん保険を選ぶようにしましょう。

現役ファイナンシャルプランナー中野さん

監修ファイナンシャルプランナーさん:中野令子さん

現在2児の母。短大卒業後、出産前までは大手証券会社で長年営業に従事。個人や法人の顧客向けに資産運用商品や保険などの金融商品を販売。現在は自営業の夫の仕事を手伝う傍ら、自身の経験を活かし、ウェブライターとして活動中。わかりやすいをモットーに、身近にあるお金について解説します。1級FP技能士。

がん保険の定期型・終身型とは

がん保険には、定期型と終身型の2種類があります。それぞれの大きな違いは「保険期間」と「保険料」。以下、定期型と終身型の違いを詳しく見ていきましょう。

定期型のがん保険とは

定期型のがん保険とは、5年や10年などの一定期間を定めたがん保険のこと。保険期間を過ぎると保障は消滅しますが、多くの保険商品では契約が自動更新される形となっているようです。

自動更新後の保険料は、年齢が上がれば上がるほど高くなります。がんの罹患リスクは、年齢が上がるほど高くなっていくからです。

終身型のがん保険とは

終身型のがん保険とは、期間を定めず一生涯がんを保障する保険のこと。一度加入すれば、あとは一生涯にわたって保険契約を更新する必要はありません。

定期型がん保険とは異なり、保険料はずっと変わりません。罹患リスクの低い若い世代にとってはやや割高な保険料となるかも知れませんが、逆にリスクの高い年配世代には割安な保険料となるでしょう。

定期型と終身型のメリット

定期型がん保険と終身型がん保険の、それぞれのメリットを見てみましょう。

定期型のメリット

加入当初は保険料が割安になることがある

定期型のがん保険は、がんの罹患リスクに合わせた合理的な保険料システムとなっています。よって若い年齢で定期型のがん保険に加入した場合、がんの罹患リスクが低いことから保険料は安め。ただし年齢が上がるにつれて、がんの罹患リスクも高くなっていくことから、保険料は高めになっていくことも理解しておきましょう。

がん治療の技術発展に合った保障内容になる

がんの治療技術は、刻一刻と進化・発展しています。わずか10数年前までは入院・手術ががん治療の主流でしたが、2019年現在では、抗がん剤や放射線などによる通院治療が主流になりつつあります。

定期型がん保険の場合、これら治療技術の発展に合わせた保障内容の変化が期待できます。

終身型のメリット

一生涯保険料が上がらない

終身型のがん保険は、一生涯、保険料が上がりません。がんの罹患リスクが低い若い年齢で加入した場合、当初は保険料が割高になるものの、一生涯同じ保険料であることを考慮すれば、トータルで支払う保険料は定期型よりも安くなります。

解約しない限り保障は一生涯続く

定期型の場合、保険会社が定めた上限年齢に達すると契約更新することができません。一方で終身型には加入の上限年齢がないため、解約しない限り、保障は一生涯続きます。

あなたは定期型?終身型?選ぶ際に見るべきポイント

定期型がん保険と終身型がん保険を比較する際、一概に「どちらが有利か」を語ることはできません。それぞれの世帯の事情や加入者の希望に応じ、ご自身が加入すべき保険のタイプを選んでいくことになります。

以下、定期型と終身型のどちらを選ぶべきかを検討する際のポイントを確認しておきましょう。

定期型を選んだほうが良い人

若いうちは保険料を安く済ませたい人

すでに説明したとおり、定期型がん保険の保険料は、若ければ若いほど安く、年齢が上がれば上がるほど高くなります。まだ養育の必要なお子様がいる若い世帯の中には、少しでも保険料を抑えたい人もいることでしょう。

定期的に保障内容の見直しをしたい人

がん医療は、着実かつ急速に進歩しています。定期的に保障内容を見直さなければ、時代遅れのがん保険に保険料を払い続けることになるかも知れません。

終身型を選んだほうが良い人

トータルでの保険料を抑えたい人

終身型がん保険では、若くても高齢でも保険料は一定です。若いうちは割高に感じられるかも知れませんが、トータルで見れば定期型がん保険よりも保険料は安め。一生涯で払う保険料を少しでも安く済ませたい人には、終身型が合っているかも知れません。

一生涯、がん保障を維持したい人

大半の定期型がん保険は、80歳を加入年齢の上限としています。それに対して終身型がん保険には、加入年齢の上限がありません。一生涯がん保障を維持したい人には、終身型がおすすめです。

早めに保険料を払い終えたい人

終身型の保険料支払い方式には、終身払いと短期払いの2種類があります。このうち短期払いとは、60歳や65歳までというように一定期間までに保険料を払い終えるというものです。月々の保険料は高くなりますが、払込期間が終了すれば、保険料の支払いは必要なくなり、がん保障は一生涯続きます。老後生活における資金面の不安がやや和らぐでしょう。

監修FPによる解説【定期型と終身型のわかりやすいポイント】

【定期型】

定期型は、更新時に最新の保険商品を選ぶことができ、必要な時期だけの保障を契約できます。しかし、保険料は更新毎に値上がりしていきます。ですから、十分な貯蓄がないため万が一に備えたい人や保険料負担をできるだけ軽くしたい人、子供が成人するまでの間だけ十分な保障が欲しい人には、加入しやすい保険です。

子供が独立した後は、生活の不安も少なくなるので、定期型の保険を更新しないことも選べますし、保障を減額して更新する方法もあります。ちなみに、自由診療に対応しているがん保険では、今のところ定期型のものしか出ていませんし、更新した後の年齢が90歳までと上限が決まっています。

【終身型】

終身型は、契約時の保険料が一生続くことが大きなメリットです。契約当初は、定期型より若干割高ですが、年齢が上がっても保険料は変わりません。

ただ、保険期間だけでなく、保険料も終身で払い続けていかなくてはいけません。現役を退くと、保険料を払い続けていくのも大変になりますから、60歳や65歳までに払い終える短期払いの方法を選ぶこともできます。基本的な保障内容で、どうしても必要だと思われる保険は、終身型を選ぶことをおすすめします。終身型の場合も、保障の減額で払込み続ける保険料を安くする方法も可能です。がん保険では、大部分が終身型の商品になっています。